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働き方改革で派遣社員はどうなったか。ワークライフバランスの誤った認識で被害者が増加している。

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(画像提供:ぱくたそ-フリー素材・無料写真ダウンロード

 

どうもさげ子です。

政府が働き方改革を推進されていますね。

経営者の誤った認識、新たなパワハラ…法改正によって今までよりさらに不利になった派遣社員。

変革に痛みと犠牲は必ずあると思いますが。派遣会社で勤務して5年。(うち2年契約社員で取引先へ常時出向していました)

正直、今までで一番ひどい状態です。空回り感が止まりません…。

そもそも働き方改革の方針とは?

一億総活躍社会実現に向けた取り組みです。

一億総活躍社会については下の記事の冒頭で取り上げていますので、参照してみてくださいね。

共存しない妊活と昇進。責任者は自分の人生より現場を優先しなければならない事実。一億総活躍社会に見た女性の労働環境 - 年下旦那との日々


働き方改革の目的って?

働き方改革の目的は大きく3つあります。

  1. 長時間労働の改善
  2. 非正規と正社員の格差是正
  3. シニア層の就労

 実は1と2の項目については問題だらけなのです。では各項目ごとに解説をしていきます。

 

長時間労働の改善

長時間労働による過労死やハラスメントによる自殺がメディアで取り上げられましたね。それらを撲滅するのが1つ目の課題です。

ワークライフバランス”(=仕事と生活の調和)という言葉があります。

これは”私生活が充実することによって仕事のパフォーマンスが上がる、仕事がうまくいくことによって生活の質もあがるので、仕事と私生活を両方良いものに変えていき相乗効果をもたらしましょう”というのが正しい解釈です。

これは私も賛同します。

仕事がうまくいけば休日はしっかりリフレッシュ出来ますし、休息がしっかりできれば仕事の能率も上がります。

 

しかし、”仕事の時間をきっちり分ける”だとか”仕事は定時上りしなければならない”等の誤った認識をされているのをよく見かけます。

確かに労働時間を管理することは、プライベートの充実にはとても大事です。

しかし、定時上りを意識しすぎるがゆえに、雑な仕事をしてしまったり、仕事を中途半端な状態で放置すると、休日でもその仕事が気になりませんか?そのため休日はゆっくり休むことが出来ず、モヤモヤしたまま次の出社日を迎えてしまいます。

また、業務の質の低下からリーガスリスク・コンプライアンス違反等を引き起こす可能性が高くあります。

このワークライフバランスのワークとは、あくまで時間ではなく”自分の納得のできる仕事をこなす事”というのが前提条件なのです。

 

特に経営者や所属長が認識を誤っていて、残業させない”ジタハラ”(=時短ハラスメント)が横行しているのをよく見聞します。

ジタハラによって、会社の将来性に疑問をもち退職していく若い世代たち…そして残された人間たちで今までの業務量をこなさなければならず、自ずと残業しないと追いつかない量になり、それを理解してくれない上司のおかげでさらにジタハラが加速しているという惨状になっていたのが、以前勤めていた出向先の会社です。

しかも生産性向上のため、他部署からいろんな業務を請け負いすぎて人手不足の上にさらに業務が増えてしまい、転職可能な若い世代は離職が相次いでいました。

【参考記事:ジタハラ被害】

働き方改革の認識の間違いで”ジタハラ”が増えてきている現実。無能な上司が増加している。 - 年下旦那との日々

 

非正規と正社員の格差是正

労働契約法の改正で、有期雇用が5年継続すれば無期雇用への転換が可能です。

一見、こちらの継続の意思さえあれば希望の職場で長く安定して働けると考えてしまいますが、派遣先では3年縛りのルールが存在します。こちらの方がはるかに厄介なのです。

派遣されて3年が経過すると、他の派遣先へ変更になるか同じ会社で働けたとしても所属している課等を配置転換しなければ継続して勤務することが出来ません。結局人間関係もいちから作り直し、業務内容も異なっている為新しい派遣先へ行くのと変わりないのです。

これは企業の正社員登用増加を狙っての施策でしたが、この法改正で焦りだす企業が続出…現在、正社員ではなく契約社員やパートタイマー等の直雇用の非正規社員が急増しています。つまり派遣から直雇用への変更はあれど、非正規社員は非正規社員のままなのです。

政府は「同一労働同一賃金」を掲げていますが、法整備をしても非正規社員にとっては余計に不利な状態であり、賃金も全く増加していません。

 

特に前の会社では、能力のある非正規社員が正社員より多くの業務をこなす、正社員から正社員への教育がうまくいっておらず非正規社員が正社員への教育を行う場面もありました。

この教育については非正規社員の勤続が5年や10年ならまだ話も分かりますが、勤続1年の非正規社員が3、4年目の正社員に対して教育を行うのです。しかもその非正規社員は待遇の改善を求めましたが受け入れられず辞めてしまいました。

遂行している業務内容と賃金・待遇面が全く折り合っていませんし、改善を求めても受け入れられません。現場の管理職も”当たり前”や”人手不足だから”としか言われませんでした。

結局の所、非正規社員は「使い捨てのコマ」状態であり、法整備により改悪された感はあっても改善されたと思ったことはありません。結局一緒なのです。

何人もスタッフさんを教育して育てあげた事も影響しているかもしれませんが、私は「人は宝」「人財」だと思っています。多くの企業で派遣はただのコマ・数としてしか認識していない、まずそこを改善すべきではと思います。

そういった企業は、人が育たず、就労環境が良好とは言えませんから。

 

シニア層の就労

これは言うまでもなく、色々な企業で高齢者の採用が増えていますよね。

某大手ファーストフードチェーンでも元気に働いている高齢者さんをよく見かけます。

少しでも労働力がある事で、経済がさらに潤滑になるのです。

こちらに関しては、大きな問題点はないと思います。将来高齢になった時に、旦那様と夫婦で働くのも楽しいかもしれませんね。

 

まとめ

  • 誤った認識のせいで、ワークライフバランスどころかジタハラが急増
  • 管理職や経営者に正しい知識と認識を
  • 派遣社員の労働環境はさらに改悪された
  • 結局派遣社員はただのコマ。この認識を変えなければ働き改革は失敗

この働き方改革、私は傷口が膿を広げるだけなのでは?と感じています。改善の気配が全く見えないのです…。

生産性工場も数字しか見えない管理職や経営者が改革を行うと、それはそれは悲惨な窮状に追い込まれてしまうのです。企業は管理職の登用をさらに厳格化するとともに、人格者を見抜かなくてはいけません。

 

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