どうしようもないバツ2女のブログ

バツ2、30代独身女性の日常録。ポートレートモデル、17LIVE、美容等多趣味です。

羽生柚弦選手オリンピック2連覇で思う事。6年前のアイスショーからブレない王者の姿。

どうもさげ子です。

 

ついに羽生選手がオリンピックで二連覇を達成しました。

宇野昌磨選手と金銀のワンツーフィニッシュが確定した時、涙が止まらないくらい感動しました。

実は私は羽生選手がメディアで特集する前から知っていました。そのエピソードを記事にします。

 

 6年前から変わらない核

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かくして、私が羽生選手を知るきっけとなったのは7年前の夏。母に誘われて鑑賞しにいったTHE ICEというアイスショーがきっかけだった。

当時はフィギュアスケートとといば浅田真央ちゃんと高橋大輔が大人気で、母の目当てはもちろんマオちゃん。私はスケートにそこまで興味がなく、完全に付き添いで同行した。

 

その時の羽生くんは16歳か17歳あたりだったろうか。群を抜いて若かった。

当時は男子のフィギュアは女子に看板負けしていた。だから、男子のフィギュアスケーターが出てきても高橋選手あたりが出てくればそれなりに興奮するが、まだ少年だった"ハニュウ ユズル"の登場に心中は「ふーん、若いなぁ。聞いたことあるのかないのかわからない...」というふうにしか思わなかった。メディアではまだまだ影が薄かった。

 

氷の妖精だった"ハニュウ ユズル"

だが、彼がパフォーマンスを始めた時、場の空気が変わった。

男子独特の堅さがなく、柔らかくて艶めかしいユニセックスな演技に、シャープで力強く美しいジャンプ。

解説がないと4回転か3回転かも分からない素人だが、「美しい、何て心にくる演技だろう。まさに氷の妖精だ。」そう思った。

彼の表情はとにかく笑顔だ。とても楽しそうで、とても挑戦的で、本当にフィギュアスケートが好きなんだろう。トークが始まると、会場全体に笑い声が響く。演技だけでなく、ギャラリーの盛り上げ方も一級品だ。

去っていく時に深く深くお辞儀をする。とても礼儀正しい。

 

 

元々興味のない人の名前は覚えられない自分が、彼の名前はすぐに覚えた。

”ユズル”という響きが妖精みたいに綺麗で、彼のスケーティングとマッチしていた。

もちろん他に出演しているスケーターも一流だ。浅田真央に高橋大輔、無良崇人...

しかし"ハニュウ ユズル"は彼を取り巻く当時から、独特の異彩とただ者ではないオーラを放っていた。

 

この時、私は肌で感じたのだ。

"ハニュウ ユズルくんはいずれすごい人になる"と。

 

こうして、羽生選手は私が目に追ってしまうスケート選手になった。 

 

確かその時もプーさんを帯同していた。

当時はリンクにプーさんが山のように投げ入れられることは無かったが...

 

それから数ヶ月後、メディアに台頭するようになった。

世界選手権、NHK杯、グランプリファイナル...タイミングが合えばテレビで彼のスケーティングを観戦し、応援した。

なぜなら、彼のスケートはとてもワクワクするからだ。

 

いつのまにか、ソチオリンピックの代表に選出されていた。

ソチオリンピックのフリープログラムはミスが多くヒヤヒヤしたが、彼が金メダリストになった時、深夜ながら雄叫びをあげた。

ユズルという少年が一流の”羽生結弦”という選手となり、王者になった瞬間だった。

 

その後もテレビで彼の活躍が放映されるたび、老婆心なのか目を細めて彼の姿を見ていた。

頭に怪我をしながらも棄権しなかった時は、ヒヤヒヤした。なんて危険な年下の男の子だ。 隠れファンながら、もう少し自分を労ってほしいとさえ、思う。

 

二連覇をかけた平昌オリンピック

今回の平昌オリンピックでは、ソチオリンピック金メダリストのプレッシャーも、怪我でのブランクという不安を抱えての滑走。

さらに自分で自分に追い討ちをかける。

「金とります」「元オリンピック金メダリストですから」そんな小憎たらしい発言をするのも、王者所以の自己暗示だった。

リンクに飛び出す羽生選手の目は何かに取り憑かれているようだった。切れ長で鋭い目は氷と言う名の戦場に飛び出していく覚悟が伝わってきた。

それゆえ、彼のスケーティングは美しく、ドラマがあった。

ショートプログラムもフリープログラムも羽生選手の演技後は涙が抑えられなかった。

 

羽生選手は金メダルが確定した時、泣いていた。

ただのビッグマウスじゃ、きっと泣かない。彼の中で、たくさんの重い思いを抱え混んできて、さらに自分に対する追い込んだ。その中での二連覇はとても大きいものだったのだ。

この偉業は並大抵のメンタルじゃ、出来ない。

 

7年前から、羽生選手のスタンスは変わっていない。

ショーが終わると観客全員に深くお辞儀をする。今までのどの大会でも彼はいつもいつも家族や、周囲の人々、そして多くのファンたちに深く感謝を伝えていた。

挑戦的な発言が多いのに、ここまで彼が安定したスケーティングが出来る理由はこの感謝だと思う。震災を経験して、辛い思いをしただろう。そういう経験がないとここまで誰かに感謝することは出来ない。

だから彼は強い。

だから妖精から絶対王者になれたんだろう。

 

よく彼はナルシストだと批判されるが、私には自分をひたすら追い込んでいるように見えるし、そもそも自分に自信がないとメンタルは崩れやすい。

デカイ事を言っているが有言実行で、2回目のオリンピック金メダル獲得という偉業。

これはもう、誰も文句を言えない。

素晴らしかった。そしてまた、羽生選手のスケートを見たい。

 

感動をありがとう。

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